【ジーナ式ってかわいそう?】経験者が徹底解説!

ジーナ式ってかわいそう? ジーナ式について

これからジーナ式ネントレを始めようと思って「ジーナ式」について調べていたら、ネットで「ジーナ式ネントレはかわいそう」と出てきたんだ。

友人には「ジーナ式って泣かせるネントレ」なんでしょ?って言われちゃった。

ジーナ式ネントレってそんなに「かわいそう」なの?

私も皆さんと同じように、ジーナ式ネントレを調べている時「かわいそう」と出てきて不安になった事をよく覚えています。

  • スケジュールに沿って生活することが赤ちゃんにとって、ストイックに生活させられているイメージ
  • 泣いていても抱っこしたらいけないイメージ
  • スキンシップが少なく愛着形成に不安があるイメージ

ジーナ式ネントレを「かわいそう」と思う方たちの中には漠然とこんなイメージがあるのではないでしょうか。

今日はそんな「ジーナ式ネントレはかわいそうなの?」という疑問にジーナ式ネントレの経験者として真剣に向き合い、私なりの見解を詳しく解説していきたいと思います。

この記事を読んでわかること
  • ジーナ式ネントレが「かわいそう」と言われる理由が分かる。
  • なぜジーナ式ネントレではなぜ、「かわいそう」と言われる行動をとるのか理由がわかる。
  • 「かわいそう」にしないための工夫の方法を知る事ができる。

「かわいそう」と言われる4つの意見

  1. 親の都合でスケジュールに当てはめてかわいそう。
  2. 寝かしつけをせずに泣いても放置なんでしょ?
  3. 同じ部屋で寝ないんだよね?
  4. 泣いても抱っこしちゃダメなんだよね?

理由① 親の都合でスケジュールに当てはめるなんてかわいそう。

スケジュールに当てはめて赤ちゃんを生活させるなんて、赤ちゃんの自然な欲求を無視しているように思います。親の都合良く当てはめているだけなんじゃないの?

多くの産院で推奨されている”赤ちゃん主導の子育て”は、赤ちゃんの「お腹が空いたら授乳」「眠そうにしていたらお昼寝」と、赤ちゃんの要望に応じて1日の生活を送るように推奨されていますよね。

ジーナ式ネントレでは赤ちゃん主導ではなく、ママ・パパ主導で赤ちゃんをリードし、成長に応じて決められたスケジュールに沿って生活をします。

でもそれは決して「赤ちゃんのペースを無視しているスケジュール」ではないんです。

大人の私たちの生活にも「起床」「食事」「就寝」といった、一定の生活リズムがありますよね。

ジーナ式ネントレでは、同じように赤ちゃんの「起床」「授乳」「お昼寝」「就寝」の生活リズムを赤ちゃんの成長に合わせたものに整えてあげる必要があると考えられています。

月齢別のスケジュールの内容も「健康で標準的な赤ちゃんが持つ食事や睡眠の自然なサイクル」に合わせて作られているので、長く眠る必要のある子や授乳間隔が空いても大丈夫な子にも対応できるように考慮されています◎

生活リズムを整えてあげることで「お腹が空いた頃に授乳」「眠くなる頃にお昼寝」と「ぐずり」でサインを出す前に、私たちが欲求を満たしてあげる事ができます

そのおかげで赤ちゃんも私もいつもご機嫌でニコニコと毎日を過ごす事ができました。

理由② 寝かしつけでは抱っこをせずに、泣いていても放置で寝かせるんだよね?

寝かしつけの時どんなに泣いても抱っこしないなんて、赤ちゃんがかわいそう。私には辛くでできません。

一般的に”寝かしつけ方法”と聞いてイメージするのは「ゆらゆら抱っこ」「おっぱい」など親子のスキンシップを連想させるものだと思います。

スキンシップを取りながらの「ゆらゆら抱っこ」「おっぱい」も素晴らしい寝かしつけ方法だとは思いますが、月齢が進むと睡眠トラブルに繋がる可能性もあります。

よくある睡眠トラブル
  1. 赤ちゃんは物事を関連付けて覚えます。赤ちゃんが眠りと関連付ける「サイン」を「ゆらゆら抱っこ」「おっぱい」といった親が介入するものにしてしまうと、赤ちゃんはそれに慣れ、いつまでも「ゆらゆら抱っこ」「おっぱい」といったサインが無いと眠れなくなってしまいます。
  2. 生後2〜3ヶ月頃になると赤ちゃんの睡眠パターンは変化し、寝ついて30〜40分ほどで浅い眠りのサイクルに入ります。自分の力で眠りに戻る方法を身につけている子であれば問題は無いのですが、「ゆらゆら抱っこ」「おっぱい」などで寝かしつけられていることに慣れていると、日中でも夜中でも、同じことをしてもらわないと再び眠りに戻ることはできなくなってしまいます。

ジーナ式ネントレの寝かしつけでは、スキンシップを取りながらの寝かしつけを習慣にすることは推奨されていません。

ジーナ式ネントレでは赤ちゃんがねんねする際、親に寝かしてもらうのではなく、自分の力で眠れる力を育てることを大切にしています。

いつものスケジュール(生活習慣)で行動し、部屋を暗くした後は赤ちゃんが起きた状態でベッドに寝かせ、親は部屋を退出することで寝かしつけが完了します。

睡眠のパターンが定着している赤ちゃんは通常は5〜10分(長くて20分)ぐずって泣いてしまうこともありますが、その後落ち着いて自分の力で眠ります。

📚ジーナ式ネントレの寝かしつけの詳しい方法はこちらの記事に書かれています

▶︎(執筆中)

ジーナ式寝かしつけのよくある誤解
  • 10分ほど泣いている様子を見守ることはありますが、決して長時間泣かせ続ける事はありません。
  • 5〜10分の「見守り」の時間を「何もせず放置」と感じる方もいる。
  • 赤ちゃんがぐずって長時間泣いていても「決して抱き上げてはいけない」と勘違い。泣き疲れて眠るまで泣かせ続ける。
  • 生活パターンが定着していないのに、いきなり赤ちゃんの力で眠らせようとして、うまく眠ることができず、泣かせ続けてしまう。

これらの誤解や、誤解による行動がジーナ式ネントレの「泣かせ続けてかわいそう」に繋がっているのだと思います。

スケジュールを整えて正しい「サイン」と「ねんね」を関連づけることによって、赤ちゃんは自分の力で眠る事ができるようになります。

寝かしつけの負担がなくなるって毎日の育児がグンと楽になるんです!

負担が少なくなったからこそ、起きている時間のスキンシップもより楽しめる様になりました。

理由③ 赤ちゃんの時から寝室を別にしなきゃいけないんでしょ?

ジーナ式ネントレって夜中でも赤ちゃんを親とは違う寝室で一人で眠らせるんだよね?まだ小さいのに1人で寝かされてかわいそう。

一般的に日本では親子同室で「親子の絆を感じながら川の字で寝るのが良し」とされている文化がありますよね。

多くの欧米諸国では、赤ちゃんと親の寝室を分けることが一般的とされており、イギリス発祥の「ジーナ式」も同じ考え方で寝室を分けることを推奨されています。

ですが近年は、SIDS(乳幼児突然死症候群)予防の観点から、生後6ヶ月頃までは「同室・別ベット」を推奨されており、ジーナ式でも始めの6ヶ月間は同室を推奨

別室で寝るイメージが強いのは、ジーナ式がイギリス発祥という部分が大きく影響してるのだと思います。

文化の違いだけでなく、別室で寝ることには睡眠の質を高める上でメリットがあります。

  • 親が寝るために寝室に入る際、物音で赤ちゃんの睡眠を邪魔することなく、朝までぐっすり眠らせてあげる事ができる。
  • 将来ベビーベッドを使わなくなった際、子供の寝相で眠りを邪魔されることなく親も朝までぐっすり眠ることができる。

別室で寝ることはたくさんのメリットがありますが、息子2人をジーナ式ネントレで育てた私は、息子たちは私たち夫婦と同じ部屋で寝ています。

我が家が同室で寝ている理由は、

  • 子供の寝息やぬくもりをそばで感じている事が私たちの安心や癒しに繋がるため
  • 子供も産まれた時から一緒に寝ているのでまだ私たちと一緒に寝たいと言ってくれているためです。

今しか味わえない、子供に邪魔されながら眠る幸せをしっかり味わって、いつか来る自立の日を楽しみにしたいと思っています。

理由④ 泣いても抱っこしたらダメなんでしょ?サイレントベビーになりそう。

ジーナ式ネントレは赤ちゃんがねんねから起きて泣いてもすぐに抱っこしたらダメなんでしょ?サイレントベビーになりそう。

赤ちゃんがお昼寝などの睡眠から泣いて目が覚めた時は、即座に抱き上げ、あやすのが一般的な対応だと思います。

ですが、ジーナ式ネントレではお昼寝の途中、泣いて起きてもすぐに抱っこしません。

ジーナ式ネントレでは、10分ほど様子を見て再び自分で寝付くかどうか、様子を見守ります。

眠りから目が覚めてすぐ抱っこで抱き上げてしまうと、

赤ちゃんの中で「起きる」→「泣く」→「抱っこしてもらえる」と学習して、深夜でも早朝であったとしても、眠りが浅くなって目が覚めてしまった時に、いつでも親の抱っこを求めて泣いてしまうようになります。

お昼寝も夜中の睡眠も自分の力で再び眠れる様になることで、赤ちゃんも親もしっかりと睡眠時間を確保する事ができます。

子育ての尊さは、赤ちゃんと親の睡眠時間の確保心身の健康があってこそ心から味わえるもの。

親子ともにハッピーに毎日を過ごすためには、まず親子ともに睡眠を整える事が大切だと思います

「かわいそう」にしない我が家の工夫

工夫① 抱っこで寝かしつけることも、もちろんあります。

「今日は泣き方がいつもと違うな」「様子を見ていたけど寝つきが悪そう」と思ったら迷わず抱っこで寝かしつけます。

ジーナ式は「絶対に泣かせっぱなしで寝かせるもの」では無く、あくまで「赤ちゃんが自然に眠れる環境を整える」のが目的です。

「絶対に抱っこで寝かしてはならない」といったストイックなものではありません。

我が家は長男が保育園に行っているので、お迎えと被る夕方のお昼寝はいつも抱っこで寝かしつけ、そのままお迎えに行っていました。

工夫② スキンシップなしで愛着形成に悪影響?

寝かしつけは抱っこでしない代わりに、「遊びの時間」のスキンシップは意識してたっぷりと取っていました。

  • 抱っこで喋りかけながら家の周りをお散歩したり
  • 絵本を読んだり
  • 月齢に合わせたおもちゃで一緒に遊んだり

「安心感」を赤ちゃんに与えてあげられるように工夫して日々を過ごしていました。

ジーナ式ネントレでは1日の流れがスケジュールで決められているからこそ、1日の過ごし方にメリハリが生まれ、「遊びの時間」をしっかり取ることできました

工夫③ スケジュールも赤ちゃんのペースで

ジーナ式スケジュールを始めると決めたからといって、最初から100%スケジュール通りにできる子なんていません。

我が家も“眠そうなのに起こさないといけない”ことに悩み、本を読んだり赤ちゃんの様子を観察したり試行錯誤した結果、無理して赤ちゃんをスケジュールに当てはめるのではなく、スケジュールを少し緩めることでうまくいく様になりました

ジーナ式ネントレを始める=スケジュール通りキッチリ。ではなくでいいんです。赤ちゃんとママのペースでできることから取り入れていきましょう。

まとめ:「かわいそう」かどうかはやり方次第

ジーナ式ネントレが「かわいそう」と言われる要因には

  • スケジュールに沿って生活することが赤ちゃんにとって、ストイックに生活させられているイメージ
  • 泣いていても抱っこしたらいけないイメージ
  • スキンシップが少なく愛着形成に不安があるイメージ

漠然とした、このようなイメージがあるのではないでしょうか。

そのイメージのほとんどは誤解で、ジーナ式ネントレでは、全ての行動には赤ちゃんとママのことを思った理由があります。

ジーナ式ネントレにはもちろん人によって、合う・合わないがありますが、漠然とした「かわいそう」という印象だけで選択肢から外してしまうのは、もったいないかもしれません。

赤ちゃんとママ、どちらにとっても心地よい方法を探す中で、一つの選択肢として検討してみてくださいね。

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参考文献
📚ジーナ・フォード『カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』,朝日新聞出版,2020/1/20

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