【体験談あり】ジーナ式ネントレがうまくいかない理由4選|よくある失敗と解決法

ジーナ式について

「ジーナ式ネントレ、始めたけどうまくいかない…」

「スケジュール通りにいかずイライラ」

そんな風に悩んでいませんか?

私も長男では何度もつまづき、やめようかと悩んだ経験があります。

この記事では、ジーナ式がうまくいかない原因とその対処法を、実体験をもとに4つご紹介します。読み終わる頃には「また明日、少しだけ頑張ってみよう」と思えるはずです。

この記事でわかること

・ジーナ式ネントレがうまくいかない4つの原因

・それぞれの具体的な対処法

・私が「諦める」という選択をした理由

ジーナ式ネントレのやり方が知りたい方はこちらの関連記事をご覧ください。

実体験!ジーナ式ネントレのうまくいかなかったポイント4選

1.寝かしつけがうまくいかない

寝かしつけ、なんでうまくいかないの?

SNSを見てると、ジーナ式ネントレをしている赤ちゃんはみんな

「セルフねんね」をしているように見えるのに、うちの子はなんで寝てくれないんだろう?

なんて思ったことはありませんか?

  • 毎日同じようにしているのに寝てくれない…
  • 抱っこ、授乳、トントン、ぜんぶ試してもギャン泣き。

実は、「ねんねのサイン」を間違って覚えてしまっている可能性があります

ねんねサインって何?

赤ちゃんが「これをされたら寝る時間なんだ」と覚えるサイン。

ジーナ式では、寝る時間の前に毎回同じルーティンを行うことで「ねんねスイッチ」を作ることを重視。

たとえば、カーテンを閉める・おくるみにくるまれる・音楽をかけるなど

「ねんねルーティン」「入眠儀式」と呼ばれることも。

原因①:間違ったサインをねんねと結びつけている

間違ったサインの例

  • 毎回「授乳しながら寝る」=おっぱいがないと眠れない
  • 「抱っこで寝かしつけ」=下ろすと起きる
  • 「テレビを見ながらウトウト」=暗く静かな部屋では寝られない

「ねんねのきっかけ」がママに依存している状態。赤ちゃんは物事を関連付けて学んでいくので、自力入眠を妨げる原因に。

これらは決して悪いことではないんです。ただ、見直すことでぐっすり眠れるようになる可能性があります◎

対策:正しいサインをねんねと結びつける正しい「ねんねサイン」
間違ったサインをねんねと結びつけないために
  • ゆらゆら抱っこで寝かしつけない。深く寝入ってしまう前にベビーベットに寝かせる。
  • 寝かしつけにおしゃぶりを使う場合は、ベビーベットに下ろす前に外す。
  • 授乳中に眠ってしまったら、軽く起こしてからベビーベットに寝かせる。
ジーナ式の正しい「ねんねサイン」の作り方
  • 毎回同じ順番のルーティンを繰り返す(例:授乳→オムツ替え→暗い部屋→スリーパー→おやすみの一言)
  • 何度も繰り返すことで赤ちゃんが「この流れ=寝る」と自然に覚えるようにする。
  • ポイントは、「ママの手を借りなくても寝られる環境」を作ること。

原因②:疲れすぎている

活動限界時間って知っていますか?

活動限界時間とは、赤ちゃんや子供が「起きて元気に活動できる限界の時間」のことです。

活動限界時間は月齢によって違っており、それを過ぎると

  • 赤ちゃんは「疲れすぎる」と、眠る力がうまく働かなくなる
  • 体は眠たいのに、脳が興奮状態で“戦闘モード”になっている
  • 泣き止まない・手足をバタバタする・顔を真っ赤にして怒るのはそのサイン

大人も疲れすぎて逆に眠れないことがありますよね。もしかしたら、赤ちゃんは“疲れすぎて”しまっているのかも💡

対策:疲れすぎを防ぐには?
月齢に合ったスケジュール、使えてますか?

ジーナ式では月齢ごとに9通りのスケジュールがあります。

みなさん月齢通りに進めていると思いますが、順調に月齢を進めている場合「次の月齢にステップアップできる基準」を満たせているか、確認できていますか?

もう一度基準を確認して「次の月齢にステップアップできる基準」が満たせていなかった場合は、「月齢基準」ではなく「赤ちゃん基準」のスケジュールで生活することで、案外寝かしつけがうまくいった!なんてこともあります。

活動限界時間を意識する

引用:愛波文『ママと赤ちゃんのぐっすり本』,講談社,2018/6/15

原因③:モロー反射で目が覚める

モロー反射とは

新生児から乳児期初期に見られる「原始反射」の一つで、赤ちゃんが外部からの刺激(大きな音、急な姿勢の変化、明るい光など)を受けたときに、無意識に両腕を大きく広げて指を伸ばし、その後に何かにしがみつくような動作をする現象です。

育児をしたことの方でしたら一度は経験があるのではないでしょうか?

「よしよし、寝てくれた」と思ったらビクッと動いて泣いちゃう経験。

モロー反射って乳幼児期初期しか見れないから尊いけど、このタイミングだけは辛いですよね。涙

対策:おくるみがおすすめ!

私のオススメはおくるみで赤ちゃんを包んであげること。

赤ちゃんの体をやさしく包むことで、手足の動きを制限し、モロー反射によるビクッとした動きを和らげることができます。

私も次男からおくるみで包むことで安心感もあるのか、とてもよく寝てくれるようになりました。

諦めちゃうのも選択肢

次男の場合、月齢が低くジーナ式をスタートしたのもあってか、上記の方法を試すとしばらくして「セルフねんね」を習得してくれました。

ですが、長男の時は私はセルフねんねを諦めていたんです。

これを言っては元も子もないのは承知です。読んでくださる方の中には残念に感じる方もいるかもしれませんが、でもありのままをお伝えさせてください。

我が家のねんね苦手の人一倍甘えん坊長男は、生後4ヶ月からジーナ式を開始。

ここに書いてある対策も「寝つきを良くするメゾット」「クライ・ダウン・メゾット」全て試しました。

ですが甘えん坊で元々眠るのが苦手な我が子、結果的に、長男は自分の力で自然に眠ることは難しいままでした。

絶対に寝なくて、泣き喚く姿に私の心が折れてしまったんです。

何週間も寝かしつけで泣き喚き続ける我が子にセルフねんねを習得させるより、割り切って私が頑張って寝かしつけをすると決めて、大変な日々でしたが心は軽くなりました。

そのときの判断は“私にとっても子どもにとってもベストだった”と思っています。

2.起きなきゃいけない時間に目を覚さない

原因:そもそも日本人には合ってない?

ジーナ式ネントレはイギリスの「ジーナ・フォード」さんが書かれた素晴らしい本です。

ですが、もしかしたら日本人の赤ちゃんには合ってない部分もあるのかな?と感じました。

生後3ヶ月のスケジュールを例に挙げます

ジーナ式ネントレでは朝のお昼寝では、

10時までには完全に起こし次のお昼寝は12時から。起床から次のお昼寝までは2時間起こさないといけません。

ですが、日本人の愛波文さんの著書「赤ちゃんとママのぐっすり本」では生後3ヶ月の活動限界時間は

1時間〜1時間20分が目安となっています。

次男の場合は特に朝のお昼寝から起きるのが苦手でした。「赤ちゃんとお母さんの快眠講座」に書かれている方法を試し、起こすのではなく「自然に目が覚めるように」色々と試しましたが一度寝たら目を覚まなかった経験があります。

対策:日本の方が書かれた本を参考にしてみる

私が次男のネントレを進める上で参考にさせて頂いたのは、愛波文さんの著書「赤ちゃんとママのぐっすり本」です。

ジーナ式ネントレだと朝のお昼寝からは10時には目覚めなければいけませんが

「赤ちゃんとママのぐっすり本」の活動限界時間から逆算すると、12時にランチタイムのお昼寝をさせる場合、10時30分ごろまでは寝てていいんですよね。

それに気づいてから、私がジーナ式ネントレのポイントは抑えつつ「赤ちゃんとママのぐっすり本」の活動限界時間を参考にしていました。

3.お昼寝してもすぐ目が覚める

原因①:環境

赤ちゃんがすぐお昼寝から起きてしまう原因には、環境の影響が大きく関係しています。特に注意したいのが「室温」「湿度」「遮光」です。

赤ちゃんは体温調節が未発達なため、暑すぎたり寒すぎたりするとすぐに目を覚ましてしまいます。また、乾燥した空気は喉や肌に負担をかけ、不快感で眠りが浅くなる原因に。

さらに、日中の強い日差しや光が差し込むと、脳が「起きる時間」と勘違いしてしまい、眠りが浅くなったり短くなったりすることもあります。

対策:睡眠環境の見直し

【快適な睡眠環境の目安】

– 室温:

  – 冬:20〜23℃

  – 夏:26〜28℃

– 湿度:50〜60%

– 遮光:昼間でも光を感じない程度の暗さ(遮光カーテン推奨)

これらの環境を整えることで、赤ちゃんの眠りの質がグッと変わるかもしれません

原因②:空腹

ジーナ式では、睡眠の前にしっかりと授乳やミルクでお腹を満たすことを基本としています。これは、赤ちゃんが満腹で安心した状態のほうが、長く深く眠れるからです。

特に午前中のお昼寝前の授乳を軽く済ませてしまった場合や、成長によりミルク量が足りなくなっていると、途中でお腹がすいて起きてしまうことがあります

対策:授乳量の見直し

赤ちゃんがお昼寝中に空腹で起きてしまうのを防ぐには、事前の授乳タイミングを意識することがポイントです。

ジーナ式では、決まったタイミングでしっかりと授乳することで、赤ちゃんの生活リズムが整いやすくなるとされています。

たとえば、午後のお昼寝前には「10:30の授乳→12:00にお昼寝」など、食後しばらく起きて活動してから寝る流れが基本です。

その中で赤ちゃんが空腹そうなサインを見せる場合は、ミルクの量や授乳間隔が月齢に合っているかを見直してみましょう。

体重が増えている途中の時期や、気温の変化があるときは、一時的にミルク量の調整が必要になることもあります。

4.ジーナ式ネントレがうまくいかず、人と比べて落ち込む時の対処法

原因:人と比べることで悩みが深くなる

ジーナ式ネントレがうまくいかないと感じるママの中には、「他の赤ちゃんと比べてしまう」ことで余計に悩みが深くなっているケースも少なくありません。(私がそうでした)

特に最近は、育児アプリ「ぴよログ」などで他のママのお昼寝記録や集計画面を目にする機会も多いですよね。

同じ月齢なのに、なんでこんなにしっかり寝てるの?うちの子は昼寝30分で起きちゃう…睡眠時間のグラフだってこんなに綺麗に揃わないよ…

と、落ち込んだ経験があるママも多いのではないでしょうか。

でも、赤ちゃんには一人ひとりペースがあります。

ジーナ式のようにリズムを整える方法であっても、月齢や性格、日々の体調によって進み方は本当にさまざまです。

対策:比べないことがいちばんの近道

他の子の記録はあくまで“参考”程度に。

「うちの子は今日少し長く寝てくれた」「昨日より泣かずに寝られた」など、わが子の小さな成長に目を向けることがとても大切です。

成果は「寝る時間」だけじゃない

「夜通し寝た」「昼寝が90分できた」など、わかりやすい成果に目が行きがちですが、

赤ちゃんの睡眠の進み具合はとても個人差があります。

それよりも、

  • 寝かしつけにかかる時間が短くなった
  • 寝かしつけ中のママのイライラが減った
  • 赤ちゃんの機嫌が良い時間が増えた

などの“ママの気持ちが軽くなる変化”こそ、ネントレの大事な成果です。

「あの子と違う」は当たり前

ぴよログやSNSで、同じ月齢の赤ちゃんの睡眠記録を見ると不安になりますよね。

でも、赤ちゃんの気質や生活環境はそれぞれ。

お昼寝が得意な子、夜の睡眠が先に整う子、外出が多い家庭、兄弟のいる家庭…背景が違えば、結果も違って当然です。

比べるのは「昨日のわが子」と「今日のわが子」。

少しずつ進めばそれで十分です。

完璧を目指さない「参考書としてのジーナ式」

ジーナ式の本を読むと、「きっちりやらなきゃ」と思ってプレッシャーを感じてしまうママも多いです。

でも、スケジュールどおりにいかない日があって当たり前。

  • 今日は昼寝が短くても、明日は整うかも
  • 授乳や兄弟のお世話で前後しても大丈夫

そんなふうに、「うまくいったらラッキー」くらいの気持ちでOKです。

ジーナ式は、ママと赤ちゃんの暮らしをラクにする“参考書”のような存在として使っていくのが続けるコツです。

私が伝えたいこと

どの赤ちゃんも、それぞれのペースで成長していきます。

うまくいかない日があっても、それはあなたや赤ちゃんのせいではありません。

明日は、今日よりちょっと楽になるかもしれない。そんな気持ちで、一歩ずつ進んでいけたらいいですね。

まとめ|「うまくいかない時こそ、自分を責めないで」

赤ちゃんにも個性があるように、ジーナ式も「万人にフィットする方法」ではありません。

大切なのは「ママと赤ちゃんが笑顔で過ごせること」

うまくいかないときは、焦らず、一歩引いて様子を見るのも大切な選択肢です。

私も試行錯誤しながら、少しずつ「うちの子に合うやり方」を見つけていきました。

このブログが、あなたの育児のヒントになりますように。


参考文献
📚ジーナ・フォード『カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』,朝日新聞出版,2020/1/20

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